今の選択に導いてくれた人たちに出会えたことは
当たり前ではなく、なんとも幸運なことだったんだと思います。
話したくても理解してもらえなかったり
話す勇気が持てなかったり
子どももお母さんも自分自身を責めてしまったり
凝り固まった”○○しなくちゃいけない”という固定概念を
取り除いてもらうには、なかなか時間がかかります。
お話を聞いてもらうのも、誰にでもというわけでもありません
もうこれ以上傷つきたくないと、ついつい心を閉ざしてしまいます
「落ち着くまで10年かかります」
そんな言葉を聞いて「そんなにかかるものなのだ」と愕然とし
それと同時に腹をくくり
「この子の10年先まで一緒に成長していこう」
と決めたのを思い出します。
あっという間に、あれから5年。
1年ごとにできることを少しずつ積み重ねて成長しています
それもひとえに、本人の努力はもとより、支えてくださった皆さんのおかげだと思っています。
私たち親子だけでは乗り越えられなかったと思います。
課題の提出に遅くまで残ってくださった中学校の先生方
いつも心から心配し、応援してくれ、ぼちぼちの会を紹介してくださったピアノ教室の先生
何よりも一番の心の支えになってくださったぼちぼちの会の先生
お話を聞いてくださったぼちぼちの会の役員や父兄の方々
あたたかく見守って支えてくださったはまかぜ学級の先生方
学校に行かなくなった当初1か月もの長期休暇を提案してくださった職場の上司
明るく、優しく支えてくれた家族。特にお兄ちゃん
この優しい出会いの点と点が結びついて一本の線となり
導きの道となって一歩一歩前へ進めています。
人とのつながりが、真っ暗な道の先を照らしてくれ導いてくれることもあるかもしれません
自分たちだけで抱え込まずに、お話をきいてくれる
心から安心できるサポート体制や各都道府県の支援が整うことで
これからの子供たちの生きやすさにつながりますように・・・。